「私が我慢をすれば、、、」

 

家族でレストランに行ったとき、トイレに行こうと急いでいると料理を運んでくる店員さんとぶつかってしまって、店員さんが運んでいた料理が落ちてしまったことがあるのです、、、そのとき、お母さんはお店の人に一生懸命謝っていました。

お店側にも不注意があったということで、その場は、特に何事もなく終わったかのように思いました。

けれども、お店を出て人通りの少ない路地裏までくると、、、

お母さんは、ものすごい勢いで「おまえは何てことをしてくれたんだ!!恥をかいたじゃないか!!」といいながら、なんども頬を平手打ちするのです。

私は泣きながら「ごめんなさい」をいうことで精いっぱい。けれどもお母さんは、「おまえなんか産まなければよかった!」と叫びながら、平手打ちをやめて、小さくうずくまって地面に這いつくばっている私の体をなんども蹴るのです。

「おまえなど産まなければよかった」と。

そんな状況がしばらく続き、顔をかばっていた腕にはアザができ血が流れてきて、私がもう声も出せず泣くこともできなくなると、、、

お母さんは、、、「ごめん、、、ほんとうにごめん。ゆるして」といって、私を抱きしめるのです。

 

DVも含めて、暴言暴力などによる虐待の共通してあるのは、自分にとって「大切な人」から受けている、ということ。

そしていつも「ここを我慢すればいつもの優しいお母さん/彼なのだから」という心情。

その人を「愛」するがゆえに、自分を「悪い」とみなすことで相手は肯定し、「我慢」という行動に出てしまうのです。
「お母さん/彼も、つらいのです」という、「我慢」という行為を正当化する理由をともなって。

 

児童相談所における児童虐待相談対応の件数は、ここ5~6年で倍以上に増えているそうです。

相談内容も、暴力などの身体的虐待から性的虐待、ネグレクト、言葉による心理的虐待までさまざまです。

そしてこのようなデータが公表されえるようになったのも、これまでは単なる「家庭の問題」として片付けられてきたような「児童虐待」が、殺人事件として社会問題に取り上げられるようになり、世間的にもピックアップされるようになったからでしょう。

 

とはいえ、統計として現れるデータは氷山の一角に過ぎないのではないか、と思えてならないのです。
「愛する人」の行為だから、という理由で「我慢」という形で収めてしまうケースが多いのではないかと疑うからです。

理不尽だと思う。でも愛している。

親からの虐待の場合であれば、「育ててくれた」という事実が、より一層、事態を深刻化しているようにも思います。

 

つらいのは、その傷を抱えたまま自分が母親の立場になったとき。
子供は可愛い、、、けれども、暴言を吐き手をあげてしまう自分を見つけてしまうのです。

そこにいるのは「私」にも関わらず、「私」に暴言を吐き暴力をふるっていた母親をそこに見てしまいます。
そうして、嫌悪感と罪悪感、そして「私が悪い」という自己卑下に自分を陥れては、悪循環のループに入ります。

 

【嫌悪感と罪悪感、の「私が悪い」という悪循環のループは自分を認めてあげることで選択を変えることができる】

 

とても大事なことがあります。

それは、このループを断ち切ること。

残念ながら、「やってしまった行為」をなかったことにすることは出来ません。
けれども、「行為」を「する」か「しない」かの選択をすることは出来るのです。
悪循環感のループは、自分で断ち切るしかないのです。

 

あなたは、よく頑張った。
けれども、もう、あなたは、抵抗する力を持たない子供のように無力ではありません。

帰る家もあり、おなかが減れば食べる物も買うことができ、知識を得ようと思えば本を読むことも、誰かに学ぶことも、できるようになったのです。

愛する人に抵抗することもなく謝ることしかできなかった「小さなあなた」は、もう、いないのです。

もし、心の中にいる「小さなあなた」が泣いているのであれば、あなたがギュッと抱きしめてあげて欲しいのです。
「よく頑張ったね。でも、もう、大丈夫。私が「あなた」を守るから」と。

 

イメージの世界です。
けれどもイメージは記憶から作られるのです。

その記憶に「ありがとう」がいえない限り、悪循環のループは断ち切ることができないのです。

そして、これだけは覚えておいてほしいのです。
「超えられない問題が起こることは、ない」

あなたには、その問題を乗り越える力がある、ということを。

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