<性的トラウマ>

 

父は、仕事の関係で、夕方に出かけて朝方に帰ってくるという生活スタイルでした。

そんな父は、幼稚園のころから私の布団に入ってくることがしばしばあったのです。中学生頃まで頻繁に。

小学生3年生ごろになると、父が布団に入ってくることに違和感を感じるようになり、出来る限り朝早く起きるようにしたものです。

とはいえ、起き上がるのを力づくで制止されることもあり、その度に「にやにや」笑う父の顔に吐き気がしました。

今でも記憶に残るのは、押えつけられて身動きが取れずに苦しかったことと、父の陰部を舐めると「よしよし」といって頭を撫でてくれる手。

母には、、、いえない。

高校生になり、クラブ活動といっては早朝に学校へ登校したり、休日は勉強のためといって図書館に行くことで、できる限り父と会わない生活ができるようになりました。

嫌な記憶ばかりの実家から早く出たくて、「一流」といわれる大学に進学することで親元を離れ、アルバイトをしながら学費以外を頼ることない生活を送ることができたのです。

そのうち記憶はだんだん曖昧になっていき、「人並み」に恋愛もし、結婚することができました。

けれども、、、今でもときどき記憶がフラッシュバックします。
頭をなでてくれる父の手。

その度に、「嬉しい」と思った自分に嫌悪感を抱き吐き気が収まらないのです。

母も夫も裏切っている。
生きていくことの罪悪感。

こんな自分は、、、夫を愛し、夫に愛される資格があるのでしょうか。

 

 

私の場合は見知らぬ「男の人」でしたが、当時小学生の私は、男の人の陰部を舐めることが「悪い」ことだとは思っていませんでした。

けれども年を重ねるにつれて、「みんなとは違う」という違和感に苛まれたものです。

そしてあるときから記憶がとても曖昧になっていき、それが「本当の出来事」だったかどうかなど、自分でも分からなくなっていきました。ただ、やはりフラッシュバックは何度とありました。

 

とはいえ、そこに結び付ける「感情」は、もはや今の私にはありません。
罪悪感や嫌悪感、違和感すら、記憶には付随してこないのです。

それでも今でも残っているものがあります。当時連れられた実家から5軒先のマンションと、まさに「その時」の断片的な映像と言葉の記憶。

意識的に当時の記憶を頭のなかから抽出してきたとしても、現れるのは無機質な「ただの映像と言葉」だけです。

 

【「起こった出来事」を「起きなかった」ことにすることはできませんが、出来事に紐づける「意味づけ」を変えることで、状況が一変します】

 

たとえ殺したいほど憎む人がいても、殺人を犯したところで過去の記憶がなくなるわけではありませんから、わざわざ罪を犯すこともないと思うのです。

「記憶」にそれほどの息苦しさを感じたり「怒り」や「悲しみ」の感情が現れ、あなたの人生に大きな支障を与えていると感じるならば、、、

まずは「記憶」からその「感情」を切り離してみてはどうかと思うのです。

既存の「感情」を切り離し、「記憶」にこれまでとは違う「感情」を紐づけるのです。
パソコンに新しいアプリケーションをインストールし、それを起動させることで、既存のアプリケーションを起動させずに済むように。

 

そのためにも、一つの前提を持っていて欲しいのです。
<「出来事」とあなたの「存在」は別である>ということを。

「出来事」に紐づけたあなたの「意味づけ」が、あなたの存在を肯定し否定するのです。

あなたの存在は、あなたしか認めることはできません。
両親でも夫でもなく、「あなた」を認めるのは「あなた」なのです。

 

「起こった出来事」を「起きなかった」ことにすることはできませんが、出来事に紐づける「意味づけ」は、自分で選択し変更することができます。

母親を裏切っているという「意味づけ」も、夫に愛される資格があるかという「意味づけ」も、「あなた」の判断です。

けれども、何を「意味づけ」るかが、あなたの状況を一変させるのです。

 

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