職場の上司や先輩から同時に2つ以上の作業をいわれると、「どっちが急ぎますか?」なんて嫌味のひとつも言ってみたくなりませんか?
けれどもそこは「グッ」とこらえて「はい」とひとこと返事をしてしまうも、何となく不満を感じてしまったり。

体は一つしかないのですから、同時に違う作業をいくつも言われても、、、困りますよね?

 

ある時、上司に仕事の段取りを相談すると「もう少し自分で考えてみて」といわれることがありました。

けれども別の日、いざ自分の考えた仕事の段取りを伝えると、「その段取りでは、会議までに進行役の部長と事前打ち合わせをする時間がないぞ」といわれ、挙句の果てに上司から

「なぜ、もっと早くに相談しないんだ!」

と怒られてしまったのです。

相談すると「考えて」と言われ、考えると「なんで相談しないんだ」と言われてしまい、自分は何をしたらいいのかが分からなくなってしまいました。

指示通りにして「ダメ」といわれてしまうと、やる気が失せてしまいす。

こんな状況の時でもやる気が失せないようにするには、どうしたらいいのでしょうか。

 

上司に仕事の相談をするときは、とても気を遣いませんか?

上司の仕事の邪魔にならないようにと、タイミングを図りながら相談事を持ちかけているのに、「もう少し考えて」とか「もっと早く相談して」などといわれると、腹立たしく思っても仕方がないのかもしれません。

とはいえ

「まずは自分で考えてみてくれ」
「なぜ、早く相談しないんだ」

こんな場面にはよく遭遇するものですし、むしろ、そのたびに腹を立てて、あなたの仕事に対するモチベーションが下がっては勿体ないと思うのです。

あなたは、「もう少し考えて」という上司の助言を受けて「自分でやってみよう!」と前向きに思ったのです。
それは、あなたの仕事に対する熱意の表れだと思うからです。

 

どうでしょう。

この「ダブルバインド」から抜け出して、上司とのコミュニケーションも適度に図りながら、仕事に充実感を得られると嬉しくないですか?

「ダブルバインド」の罠を知り、上司の言葉に一喜一憂しない余裕を身に着けてみませんか?

 

【「ダブルバインド」は人の心を拘束してしまうのですが、やっている本人に自覚がありません。】

 

「ダブルバインド」は日本語で「二重拘束」といい、文化人類学者のグレゴリー・ベイツンによって提唱された概念です。

この「ダブルバインド」は、家庭内のコミュニケーションの中で紹介されることが多く、子供との関係性でよく見られる事象でもあります。

少しご紹介すると

たとえば、お母さんが子供に「部屋を片付けてしまいなさい!」といい、子供が部屋を片付けていると「はやく宿題を終わらせなさい!」という。

けれども、まだ部屋の片づけを終えていない子供は、部屋を片付けるべきか、宿題を終えるべきか、に悩んでしまうのです。

部屋を片付けていると「宿題をしなさい」と怒られるけれども、部屋を片付けなさいといわれているのに、部屋を片付けないわけにもいかない、、、

心理的な拘束が生まれ、子供は何をしていいのかが分からない状態に陥いるわけです。

 

このような「ダブルバインド」のやり取りは、先ほどの職場の例にもあるように、何も家庭内のコミュニケーションに限った話ではなく、日常の場面のあらゆるところで繰り広げられています。

そしてほとんどの人が、相手に心理的な拘束を与えていることを知りません。

ですから、「どうしたらいいのか」とうろたえている子供や部下にイライラして、「何やっているんだ!」と声を張り上げてしまうのです。

 

相手に心理的拘束をもたらす発言をする本人に、その自覚がないのは悩ましいところですが、もし、それを受ける側が、「ダブルバインド」に気づいたならば自分で自分の心理的な処理ができるというもの。

だからこそ、「ダブルバインド」についてお伝えするのです。

<相手に心理的拘束を与えるものではあるが、それをやっている本人に自覚はない>と。

 

【上司は変えられませんが、あなたの心の状態を変えれば、上司が変わったように思えます】

 

さて、やっている本人に自覚がないのに怒っても、仕方がありません。
それが上司であればなおさらです。

あなたが上司にイライラすれば、上司も態度を硬化させるでしょうし、仕事の進捗にも影響を及ぼします。
何より、芳しくない仕事の結果になれば、周りから厳しい評価を受けるかもしれません。
もしかすると、あなたは職場に居づらくなるかもしれません。

でもだからこそ、あなたの貴重なエネルギーを「仕方のないこと」に使うことはないと思うわけです。

イライラのエネルギ-はあなたの心をすり減らすだけです。
しかも、あなたがイライラしたところで、他人を変えることはできないのですから。

 

「ダブルバインド」に気づいたならば、まずは深呼吸。

「何をいわれても気にしない」という心の状態を作るには、兎にも角にも、心を落ち着かせることが大切です。
命令口調の大きな声を聞かされると、体が萎縮し目線は下がってしまいます。

そのため、意識的に顔と目線を少し上向き加減にしてから深呼吸をします。

そして、心の中で何度も唱えましょう。
「ありがとうございます」と。

上司はあなたに教えてくれたのです。
「自分で考えたことを報告するのではなく相談する」という発想を。

 

大事なのは、視点の転換です。

たとえどんなに理不尽だと思うようなことを言われても、「それは自分のためだ」と思えたならば、あなたはイライラする必要はないのです。

深呼吸と目線を揚げることで心の状態を落ち着かせ
始めはそうとは思えなくても「教えてくれてありがとうございます」と何度も唱えていれば、不思議とそう思えるように「なってしまう」から。

あとは、ちょっとした言葉の使い方を覚えましょう。

「このように考えてみたのですが、もう少しアドバイスを頂けませんか」
「このような段取りで進めようと思うのですが、ここをどうしようか困っています」

 

仕事は、チームワークが大事です。
意固地になることだけは、避けたいものです。

「ダブルバインド」を見抜くことができる「冷静なあなた」には、「折れる」ことを思い出してほしいと思うのです。

あなたの心の余裕が、視点の転換をもたらし、あなたの置かれた環境を居心地よくさせるのです。

 

イライラが原因で職場を追われるよりも、深呼吸と目線の変化で、心地よい職場環境を作っていきませんか。

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